夜収録と寒さから空調の話へ
今週なんか祝日が真ん中にあったじゃないですか。水曜日に休みがあると、すごい嬉しいなって思うんですよね。なかなかないじゃないですか。そこで気が抜けたのか、風邪っぽくなって、喉やられて鼻やられて、ちょっとだるい感じなんです。夜に収録してるからテンション低いんじゃなくて、鼻のあたりが重いだけなんです。前回はちょっと静かな始まりでしたけど、今回はちゃんとネタがありますよ。
毎日寒いじゃないですか。寒いですよ。本当に寒いです。だから今日は空調機、エアコンの話をしたいなと思っています。家庭用じゃなくて、事業系のエアコンの話です。実際にあった事例から紐づいてお伝えします。
エアコンって何で動いているかと言えば電気ですよね。家庭用はまず間違いなく電気です。でも大きな事業系になると、ガスヒートポンプ、いわゆるGHPっていう空調機があるんです。ガスをエネルギーにして動かす空調機です。
GHPの仕組みとメリット
ガスエアコンのメリットは、電気の消費量が抑えられることです。数値で言うと、電気の消費量が10分の1くらいに抑えられるケースもあります。だから電気代は安くなります。しかもガスなので暖かいです。
電気のエアコンって、冬に急に止まって霜取り運転するじゃないですか。室外機で熱交換しているから、外に冷たい空気が出て、霜がつくんです。それを取るために5分くらい止まる。でもガスエアコンはそれがないんです。
見た目は室内機はほぼ変わりません。ただ室外機はめちゃくちゃでかいです。コンビニの裏に置いてあるような大きさです。それと、音がうるさいんです。駆動方式が車のエンジンと一緒で、ガスエンジンが入っているんですよ。エンジンがかかる音がします。置き場所を間違えるとクレームが来るレベルです。
メンテとコストの現実
一番の問題はメンテナンスです。エンジンなので、オイル交換やスパークプラグ交換みたいな、車と同じようなメンテが必要です。定期的に費用がかかります。
電気代が安いといっても、ガス代がかかる。イニシャルコストも高い。ガス工事が発生するからです。機械も大きいからスペースも必要です。ランニングコストもかかる。部品がなくなってきたりもする。結果、10年、15年経つと電気に戻したいという相談が出てくるんです。
それでも導入する理由は、やっぱり電気代が安いからです。特に電力を抑えたい施設。老人ホームや病院、大型事務所など、暖房能力が高いこともあって採用されます。
でも空調能力自体は、電気とガスで大きな差はないんです。ただ消費電力が少ないという営業トークが強いんじゃないですかね。
電気に戻すときの落とし穴
ここからが電気の話です。ガスから電気に変えたいとなると、空調機の入れ替え自体はできます。室内機や室外機を変えるだけですから。ただ問題は電気です。
ガスエアコンは消費電力が小さい。例えば75Aで済んでいたものが、電気エアコンにすると600A、700A必要になることもあります。10倍です。
ブレーカーを大きくしなければならない。電線も張り替えなければならない。さらに、事業用建物には受変電設備、いわゆるキュービクルがあります。屋上にある大きな電気の箱です。それも容量アップが必要になる。これは大工事です。
逆に電気からガスに変えるのは楽です。電気を減らすだけだからです。ただガス工事費はかかります。
どちらにしても工事費は発生します。
電気代が安いと聞いて電気に戻そうとすると、イニシャルコストがドンと来ます。ランニングコストの差より、初期費用の方が重たいじゃないですか?。車の買い替えと一緒です。
シンプルに考えるという結論
太陽光も同じです。設置時はメリットが大きく見える。でもパワーコンディショナーが壊れた、基板交換が必要、発電量が落ちた、処分費がかかる。最終的にやらない方がよかったねとなるケースもあります。
設置だけでコストがかかって、さらに維持費もかかる。そんなに優秀な電気代削減にはならないこともあるんです。
だから10年、15年、20年先を考えて選ばないと大変ですよ、という小声のメッセージです。ランニングコストよりイニシャルコストの方が重いことが多いですからね。
建物を建てるときってワクワクするじゃないですか。動線やデザインに目が行きます。でも設備関係も含めて、15年後、20年後どうなるかをシミュレーションすることが大事です。
設計さんや知識のある人が入って、設備まで含めてコーディネートしてくれるかどうか。そこが大事です。電気代が安いからこれがいいですよ、という営業トークだけで決めると、後で大変になります。
設備面にもアンテナを張ってほしいです。私たちも、そこまで考えた電気設計をしていきたいと思っています。
結論めいたことを言えば、変えない方が安いケースは多いです。ランニングコストが少し増減しても、イニシャルコストの重さにはなかなか勝てないじゃないですか?。車の買い替えと同じです。
なるべくシンプルに行く。余計な機能には飛びつかない。再先端にすぐ飛びつかない。それが結果的に一番安全で、一番強い選択になることが多いです。
今日はガスエアコンと電気エアコンの違いから始まって、結局はシンプルに行きましょうという話になりました。
そんな業界ニュースでした。
それではみなさん、今週もご安全に。
話し手
勝谷 篤史
株式会社岡田電気工事代表取締役
義父が経営する岡田電気工事の事業承継のタイミングで業界未経験ながらも転身。現在は同社の代表取締役として皆様のお力を借りなからなんとかやっています。