季節の移り変わりを感じて

夏が終わって、雨が降るようになり夏の終わりは雷が多くなってきているイメージがあって、そろそろ秋だなと感じています。
最低気温は20度台ですが、まだエアコンをつけて寝ています。

児童養護施設のイベントに参加

最近ご縁があって児童養護施設のイベントに参加しました。
会社のイベントでも使った輪投げやストラックアウト、スーパーボールすくい、射的を持ち込み、子どもたちと一緒に楽しみました。
射的は特に人気で、何度も挑戦する子が多かったです。

もともと求人活動の一環で訪れました。採用がうまくいかない時期が続き、紹介を受けて施設に行ったのが最初です。
ただ何度か伺ううちに気持ちが変わり、採用よりも「社会貢献」としての意味を感じるようになりました。

子どもたちとの関わりが喜びに

射的を初めて体験する子ども達も多くて「人に向けちゃだめだよ」と教えながら楽しんでもらいました。
子どもたちが喜んでくれる姿や施設の方々から次のイベントもあるのでよろしくお願いします。とお言葉いただけて、やってよかったと実感しました。

児童養護施設の子どもたちは18歳で施設から卒業を迎えます。進学や就職をする子もいますが、お金の扱いに不慣れで支援金をすぐに使い切ってしまうケースがあります。

仕事をすぐ辞めて行方が分からなくなる子も少なくありません。施設としても卒業後のケアまでは難しいようで、私たち企業がどう寄り添えるかが大きな課題です。

託されたバトンを受け取る責任

子どもたちの将来に不安を抱える施設の気持ちを考えると、私たち企業が「社会から託されたバトン」を受け取る責任があると感じます。

親の代わりに育ててきた子どもたちが、社会に出てからもしっかり自立できるように、何かできることを探し続けたいです。

15歳の子であれば、卒業まで3年あります。
その間に「また勝谷のおじさんが来た」と思ってもらえるように、継続的に関わっていきたいです。

最初は純粋に楽しんでくれる子どもたちも、思春期になると照れや反発も出てきます。そんな時期も含めて、長く付き合うことが大切だと考えています。

娘とのつながりから広がる縁

ちょうど我が家の長女が大学4年生で、保育士を目指しながら実習で児童養護施設に行く機会がありました。

私自身も会社として施設と関わり、娘も子どもたちと触れ合う経験をして、家族ぐるみで繋がるきっかけになり、思いがさらに高まりました。イベントには息子や娘も参加し、一緒に手伝ってもらっています。

施設で育つ子どもたちの中には親がいない子も多いため、息子や娘に私は「パパやママとは呼ばないでね」と伝えています。
代わりに「勝谷さん」と呼んでもらい、子どもたちと自然に接しています。
そうした小さな配慮を大事にしながら、一緒に楽しめる場をつくるように心がけています。

会社としての新たな使命感

家族での関わりを通して、会社として社会に貢献できることがようやく見えてきました。
採用や仕事だけでなく、こうした活動に力を入れることも大切だと感じています。

新しい熱を注げる場所が一つ見つかったようで、私自身にとっても大きな転機になりました。
児童養護施設の子どもが社会に出る前に、何ができるかを常に考えています。
企業としても私個人としてもできることは限られていますが、同じ思いを持つ企業と一緒に取り組めば、より大きな力になるはずです。
ネットワークを広げながら、子どもたちの未来を支える仕組みをつくりたいです。

すでに埼玉では、卒業後の子どもたちを支援する取り組みが始まっています。
その事例を参考にしながら、千葉でも同じような仕組みをつくれたらと考えています。

間に立ってくださる企業もあり、一緒にやっていきましょうという流れが生まれています。これからの展開に期待しています。

子どもたちとラジオの可能性

もし機会があれば、ラジオの活動を子どもたちと一緒にやってみたいです。
自分の声を録音して聴く体験は特別で、なかなか得られるものではありません。

子どもたちの興味や考えを知るきっかけにもなるし、社会に向けて発信する力を育む場にもなると思っています。

子どもたちの明るさに触れて

実際に施設に行って感じたのは、子どもたちが本当に普通で、明るく前向きに生きているということです。
親がいないという違いはありますが、学校にも通い、日常をしっかり過ごしています。

仕事フェスというイベントに参加した際には、将来に向けて資格を取ろうと考えている子どもたちの声を聞きました。
「資格がないと就職できない」と話す姿に感心し、自分の子どもたちにも聞かせたいくらいだと思いました。しっかり未来を見据えている姿勢に感動しました。

施設の方から「桜の時期はとてもきれいだからぜひ来てください」と声をかけてもらいました。そうした言葉に心が温かくなります。今後はもっとフランクに、自然な関係を築いていきたいと思っています。
子どもたちや職員の方々と、一緒に笑い合える関係を大切にしたいです。

残りの一年を大切に

もう9月も終わり、残り3か月で今年が終わります。体調に気をつけながら、やり残しのないように一つ一つ取り組んでいきたいです。

児童養護施設とのつながりも含め、会社としても個人としても、今年できることを見直し、悔いのない一年にしたいと考えています。

それではみなさん今週もご安全に!

話し手

勝谷 篤史

株式会社岡田電気工事代表取締役

義父が経営する岡田電気工事の事業承継のタイミングで業界未経験ながらも転身。現在は同社の代表取締役として皆様のお力を借りなからなんとかやっています。