安全週間に込める思い

7月は全国安全週間ということで、建設業界ではこの時期、安全について意識を高めようという動きがあります。

6月には準備月間があって、安全大会や安全協議会が各社で開かれます。当社でも独自に安全大会を開催していて、協力工事店さんにもお越しいただいています。

一年に一度、安全についてしっかり考える時間をつくるというのが目的です。

ためになる安全大会、そうでもない安全大会

他社さんの安全大会に参加させてもらうこともあって、いろんな取り組みを見る中で「これは面白いな」と思ったのが、気象予報士の方を呼んで天気や気象について話してもらった内容でした。

テレビで見たことある方が目の前にいるという驚きもあって、話もすごくわかりやすくて、印象に残ってます。

逆に、ちょっとこれは…と思ったのが、落語家の方が来られたとき。テーマも安全とは関係なくて、内容もあまりおもしろくなかったんですよね。

たぶん講師派遣サイトに載ってる方で、そういうイベントに来てもらえる人ではあったんですけど、安全大会の目的にはそぐわなかったなと感じました。

幅広い業種が集まる場だからこそ

建築系の安全大会って、参加する人たちの業種が本当に幅広いんです。私たちみたいな電気や設備関係だけじゃなくて、外構工事や基礎工事、鉄骨組み立てなど、いろんな方が集まります。

だからこそ話すテーマがちゃんと安全に絡んでいるかどうかって大事だと思うんですよね。

社員の主体性が育ってきた

当社の安全大会は、時間を取ってやるからにはためになるものを計画しようと意識して取り組んでいます。以前は私がプレイヤーとして設営や企画までいろいろやってました。

でも最近は社員の皆さんが主体的に企画してくれて、司会進行もうまくやってくれるので、私はほとんど関わらずに済んでいます。

最初の代表挨拶だけ準備して話せば、あとは任せられるという状態になっていて、本当にありがたいです。

実践型の学びが印象に残る

今年は医療従事者の方に来ていただいて、怪我人の搬送の仕方を実演付きで教えていただきました。

担架がない場合にどうやって人を運ぶか、どういう背負い方が負担が少ないか、三角巾での応急処置の方法など、本当に実践的な内容でした。

実際に社員がやってみる体験もあって、すごくためになる内容だったと思います。 

経験者の知識に学ぶ

実際、会場にいた誰一人として、そういう応急処置に詳しい人はいなかったんです。ただ、当社には元警察官の社員がいて、その方がびっくりするくらい詳しくて、いろんなことを教えてもらえたのも良かったです。

去年はAEDや人工呼吸の講習を専門の方にお願いしてやりましたけど、あれもすごくためになりました。やっぱり専門家に教わるっていうのは、なかなかないし、知らないことが多いので、すごく意味のあることだと思います。

その前の年は交通安全のことをやって、警察官の方に来てもらったこともありますね。交通ルールに関する結構グレーな質問もしてましたね(笑)

プロの話を直接聞くという価値

昔、上司から「分からないことは100%の答えを持ってる人に直に聞け」と言われたことがあって、それが今になってよくわかります。

ちゃんと正しい答えを持ってる人に聞く方がいいんですよね。誰かから聞いた話やネットの情報じゃなくて、専門家の意見は本当に価値があります。

地震シミュレーターをやってみたい

実はずっとやりたいと思ってることがあって、昔、学校でトラックに乗って揺れを体験する地震シミュレーターみたいなのがありましたよね。

あれをやりたいなと思って探してみたんですけど、トラックが入れる広いスペースがなくて…。公民館とかを借りて安全大会を開いてるので、駐車場もなくてまだ実現できていないんです。いつかやってみたいなとは思ってます。

備えの大切さと忘れがちになる意識

地震というと最近、鹿児島で地震が多発してるっていうニュースがすごく怖いなって思います。喉元過ぎたら忘れてしまうこともあると思うんですけど、こういうことがあると備えるきっかけになりますね。

災害があったらどこに集合するか家族で会議したりしました。ただ最近は手を抜いてしまっていて、非常食の賞味期限とか切れちゃってるんですよね。買ったはいいけど結局消費しないまま切れちゃって。

どこまで備えるかは人それぞれ

災害時に支援物資の提供とか助けに来てくれる人たちはすごいなって思います。自分たちは自分の仕事とか身の回りで精いっぱいなのに、自分の生活や経済状態を差し置いて被災地に向かって、復興しようと動かれる方たちには頭が下がる思いです。

一方で自分でなんとかしなきゃとも思いますし、本当にどこまで備えるかって人によって違うと思うんですけど、なにかやっておくに越したことはないのかなと。

安全週間をきっかけに安全や災害について話ができるのはやっぱり貴重な機会だと思います。

それでは皆さん今週もご安全に。