雑談から始まるラジオの雰囲気
おかげさまで雑談から始まるこのラジオもいい感じになってきました。
最初は「こんな形で続けられるのかな?」って思ってたんですけど、なんかこう、日々の雰囲気とか自分のテンションが乗ってきてる感じがあるんですよね。毎回「今日は何しゃべろうかな」って思いながらも、楽しみながらやってます。
岡田電気工事ってどんな会社?
うちは株式会社岡田電気工事という会社で電気工事をやっています。名前の通りなんですけど、電気工事って聞くと「家電直す人?」とか「コンセントつける人?」ってイメージされがちで。
間違ってはいないんですけど、うちが専門でやってるのは建物の新築やリニューアル工事の中で、電気を配線して器具を取り付ける「内線工事」って呼ばれる分野です。
隠れてしまう仕事の大切さ
僕らの仕事って完成したら全部隠れちゃうんですよ。天井とか壁の中に配線を入れて、スイッチも照明も綺麗に仕上がってるからお客さんから見えない。
でも、そこで気を抜かずに見えないところほど綺麗にやる。それがうちの職人の象徴というか、プライドなんですよ。現場で配線を見て「おお、これ綺麗だな」って言ってもらえるとやっぱ嬉しいですね。そういうのが積み重なって会社の評価にもつながるんです。
ショッピングモールとか行くと、天井がスケルトンで配線が丸見えになってる場所もあるじゃないですか?ああいうのだと、僕らの仕事が「おお、こんなふうにやってんだ」って見てもらえるんですけど、普通のオフィスや住宅だと綺麗に天井や壁で隠しちゃうから、見えないんですよね。なんかもったいないなって思うときもあります。
手がける建物の種類
昔は住宅がメインだったんですけど、今はほとんどやってないです。集合住宅はまだ少しやっていますが、最近多いのはクリニック、工場、倉庫とかですね。
待機児童の問題があった時期は保育園の工事もたくさんやりました。用途に縛られずいろんなタイプの建物で配線工事をやってます。
配線って具体的にどんなもの?
配線っていうと、まずコンセントに繋がる電線ですよね。あとは照明器具とかスイッチももちろん僕らが取り付けます。
でも、建物によってはそれだけじゃなくて、もっと大きな設備も必要になるんですよ。たとえば、たくさん電気を使うビルだと「受変電設備」っていう大きな電気の箱、キュービクルっていうんですけど、それを設置することもあります。
内線と外線の違い
うちらの業界では「内線」と「外線」って言葉を使います。外線は電柱とか、電力会社が管理してる部分。内線は敷地の中で、僕らが施工する範囲です。基本的には、外線を受け入れる準備をして、建物の中に電気を届けるっていうのが、うちの役割になります。
建物によっては電柱から直接ではなくて、地中にケーブルを通して電気を引っ張ることもあります。コンクリートの下を通って、建物の基礎の中をくぐってくるんですよ。だから、どこから電気が来てるのか、普通の人にはまず分からない。全部隠れちゃってますからね。
電気がなければ生活できない
電気って、もう生活に不可欠じゃないですか?
ポンプも動かない、給湯器も使えない、スマホも充電できない。お風呂も入れないし、カップ麺すら作れない。寒くて暖房も使えない。だから電気って目立たないけど人間の生活の“10”を支えてる存在だと思うんですよね。
会社の規模と現場数
岡田電気工事の規模は売上で言うと昨年度が約8億円。今期は10億円に届きそうな見込みです。社員は今、24名います。
それに加えて協力会社さんたちにも支えてもらってるんですけど、常時30件から40件の現場が動いてます。中には短期も長期もあって、年間通して稼働してます。
案件の種類と仕事の流れ
岡田電気工事の仕事って、固定のお客様だけじゃなくて毎回いろんなところから依頼が来るんですよ。地元のハウスメーカーさん、ゼネコンさん、企業の方々。たとえば工場や倉庫って設備の入れ替えが多いんで、そういうタイミングで呼ばれたりします。
最近ありがたいことに、仕事の相談がすごく増えてます。その理由の一つが「同業者の廃業」です。年齢の問題や後継者不足で今まで地元で活躍していた電気工事屋さんが引退されることが増えていて。で、「どこか他にやってくれるとこないかな?」って探してうちにたどり着く方が多いんですよ。ホームページ経由だったり、紹介だったりですね。
お断りせざるを得ないことも
正直、今はありがたいことに仕事があふれていて「すぐ対応できません」ってお断りさせてもらったり、納期を延ばしてもらったりっていうこともあります。
特に年度明けのこの時期は、調整が難しいことが多いですね。でも、そこを丁寧にご説明して納得いただけるように努めています。信頼を裏切りたくないですから。
今後のラジオの展開に向けて
今回は「岡田電気工事ってどんな会社?」っていう全体の話をさせてもらいましたけど、まだまだ話したいことがたくさんあります。歴史のこととか、実際の現場のこととか、もっと掘り下げていきたいです。
今後は「歴史編」「仕事編」みたいに、ちょっとずつテーマを分けて話していけたらなって思ってますので、引き続きよろしくお願いします。

話し手
勝谷 篤史
株式会社岡田電気工事代表取締役
義父が経営する岡田電気工事の事業承継のタイミングで業界未経験ながらも転身。現在は同社の代表取締役として皆様のお力を借りなからなんとかやっています。